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2008スタート

3年振りとなる日本の正月。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

元日には祖父に会いに出掛けた。
家族全員で出掛けるような機会が無いと、なかなか祖父に会うこともないのだが、今回は3年振りの正月ということもあり、また引越しが迫っていてそんな機会を待っている余裕も無く、一人で祖父の家に出掛けることにした。お年賀は「人形焼き」。和風な甘い物が好きだという親のアドバイスに基づき、選んでみた。
祖父は92歳。年末に1ヶ月程入院していた事もあり、少しやつれたような感じはしたが、いたって元気だった。うちの親は、話が通じない!なんて言っていたが、いやいやそんなことはない。ただ、耳が遠いだけで、話はきちんと出来る。

僕が1月早々に引っ越すと話してみると、祖父は僕が引っ越す町は、祖父が二十歳の頃に住んでいた町の隣町にあたると話してくれた。これまでそんな話は聞いたことも無かったので、驚いた。
僕のアパートの近くにある天神様は、祖父の家から歩いて5分位のところにあって、毎日のように出掛けていたらしい。近くにある和菓子屋さんが美味しいとか、境内の藤棚が綺麗だとか、懐かしそうに話していた。そして僕のアパートの奥にある神社のこともよく知っていて、あそこは縁日が25日だったかなあー、なんて話していた。
さらには、近くの駅を南北に伸びる大通りは、その昔「十三間道路」と呼ばれていたらしく、戦時中は沢山の防空壕が通り沿いにあったそうだ。でも空襲の時には殆どの防空壕が焼けてしまったらしい。

いまではそんな戦時中の雰囲気など、まったく感じられない町だが、不意に古い話を聞けたのが嬉しかった。でも何よりも嬉しかったのは、自分が好きで選んだ町が、偶然自分の祖父が若かった頃に生活をしていた場所であったことだ。祖父にいまの町の写真を見せてあげたいと思った。
最後に祖父が、祖母への思いを語ってくれたのも印象的だった。きっとそういう気持ちになることが、祖母への供養になると僕は思う。

その後祖母の墓参り。
祖母の墓地はとても良い場所にあり、墓参りに行くととても心が和む。
そしてちょっと不思議な話を。いや僕には何も不思議ではないのだが。
僕が祖父の家に行った時には、姉夫婦も娘を連れて来ていた。まだ小さい姪っ子のおむつを交換する為に、姉夫婦は祖母の位牌がある部屋に入った。おしめを交換している時、室内の電灯が瞬時停電、つまり一瞬パッと消えて、パッと付いたのだ。こういったことは、普段なかなかある事ではない。姉夫婦は、もしかして祖母では?と話していたのだ。

僕は勿論、それは祖母がやったのだと思う。ひ孫の姿を見て、きっと嬉しかったのだろう。祖母は亡くなった時、葬式に行けなかった僕を訪ねて、ニューヨークの僕のアパートまで来てくれた、・・・と思っている。亡くなってから2、3日間、僕は一人暮らしのアパートの中に、誰かが居る感じがずっとしていたのだ。でもそれは全くイヤな感じではなく、とても心が落ち着くような感じだった。

物事をどう捉え、どう理解するかは個人の自由だから、僕はそれが祖母の初めてのニューヨーク旅行だったのだと信じている。

さて、2008年。祖父母にパワーを貰ったことだし、頑張らなくっちゃ。
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by masa-stones | 2008-01-02 11:11 | 由縁 | Comments(0)