しばらく様子を見ていたけれど、その時はまさしく真上に雷様がいたようで、激しく瞬く空と、響き渡る轟音。そして土砂降りの雨。
こりゃあ、止みそうにないやと諦め、ちょっと贅沢ながらもタクシーで帰ることにした。
運転士さんが話しかけて来たので、「こんな日は稼ぎ時ですね」と返すと、「いやー、そうでもないんですよ」との、意外な回答。
話を聞いていると、雨の日の運転が得意ではないそうだった。しとしと雨は良いのだが、土砂降り雨のときは、やはり運転が慎重になってしまうのだと言う。
稼ぐよりも安全第一、というのが、この方のモットーだとのこと。
また、土砂降りの時は、流していても客がよく見えないらしい。それに客を拾うために、左車線を走っていると、水たまりを走って水をはねてしまい、歩行者にひっかけてしまう可能性もある。
ということで運転が慎重になってしまう結果、この方は雨の日は営業成績が落ちてしまうのだと言う。
それでも、安全第一。
「○○だろう」運転はダメだと言うけど、この方の場合は、「危険が潜んでいるだろう」というスタンスで「○○だろう」運転を心掛けているのだと言う。
なるほど、確かに慎重さは、運転には非常に大事だ。
プロが言うのだから、言葉に重みがあった。
さてさて、結局タクシーで、駅から家まで890円也。
安いなと思ってはみたものの、学生の頃のバイトでの僕の最高時給は870円だったのを思い出し、1時間働いても、このタクシーには乗れなかったのが現実だと思うと、やはり高い。
でも、あの大雨の中では、やはりタクるしかなかったかな。
▲ by masa-stones | 2013-08-21 23:26 | 語録 | Comments(0)