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Take the "A" Train

今日の一曲
「Take the "A" Train」 by Duke Ellington

世に「A列車で行こう」という邦題で知られる、ジャズのスタンダードナンバーの一つ。
随分昔からこの曲の名前だけ知っていた。・・・と言うのは、どうも「A列車」ってのがひっかかっていたのだ。いったいぜんたい「A列車」って何だろう?「一等」、「二等」とか、そういうランク付された列車かなあ・・と。

そんな世間知らずの僕は、ニューヨークに行って初めて、そのA列車と出会い謎が解けた。このA列車ってのが、ニューヨークの地下鉄の名前だったとは・・。気付くのが遅かったこともあり、僕は恥ずかしくて誰にも言えなかったものだったっけ。

この曲はビリー・ストレイホーンが作曲した軽快なジャズスタンダードで、デューク・エリントン楽団の演奏が有名。A列車に乗り、ハーレムにある「コットン・クラブ」へ向かう車内と、人々の心のウキウキ感を想像させるようなメロディ。聴いているだけで、とても気分が明るくなるような感じがたまらなく好きだ。平日の朝、職場に向かう電車の中で聴くのは、この曲を無駄に浪費するようで勿体ない感じもするが、沈んだ気持ちも少しだけ上向く。

この曲の雰囲気って、僕がニューヨークに暮らしていた頃の毎日のような感じがする。何故か分からないけど、普通の街角を歩いているだけでも、心が跳ね回るような気持ちにさせる雰囲気が、ニューヨークにはあると思う。それは町全体が持つ不思議な力みたいなものなのかもしれない。
実際のA列車なんて、ただの小汚い地下鉄だった。東京にあったら、みんな嫌がるような酷さだ。それでもニューヨークのA列車だから別格なのだろう。ただの地下鉄でも、ウキウキしてしまうようなところが、あの町にはあるのだ。

「A列車で行こう」のBGMが似合う日常生活を過ごせればいいなと思う今日この頃です。

by masa-stones | 2007-11-24 16:46 | 音楽に語る | Comments(0)  

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