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無常

ちょっとしたイベントで街頭に立っていると、以前の職場でお付き合いのあった会社のご一行様とばったり会った。
ちょっとした世間話をしたあと、その会社の課長さんが、ふと「Aさんのこと知らないでしょ?」と言った。いや、勿論、Aさんも仕事でお世話になった方だから、よく知っている。でも、このときの課長さんの発言は、そういう意味での「知らないでしょ」では無かった。
課長さんの鞄から額縁に入ったAさんの写真が出て来た。
「昨年12月に亡くなったんだよ。家で急に倒れて」
冗談かと思った。
にわかに信じられなかったが、もちろん課長さんもふざけている訳ではなかった。
「今日は職場の飲み会だから、Aさんも連れ行くんだよ」
寂しそうな笑顔を見せて、手を振ってくれた。

以前の職場を離れて2年。それでも去年、その会社のイベントでAさんにはお会いしていた。だから、信じられなかった。僕が以前の職場にいた4年間。課長さんとAさんは、ずっとタッグを組んで仕事をしていた。いや、多分僕が配属になる前からも、そうだったはず。だからこそ、課長さんの振る舞いが心に染みた。

別の話だが、この5月には、昨年度退職された上司が亡くなった。

この職業に就いて、少しでもお付き合いのあった人で亡くなった方は、これで3人になった。
毎日何気なく顔を会わせている方が、急にこの世を去るという報に接すると、いかに世の中は無常なのかということが思い知らされる。

忙しさにかまけてはいられねんだよなあ。

by masa-stones | 2014-07-04 23:20 | 由縁 | Comments(0)  

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