想い出がいっぱい
ある晩、息子が明日の学校の時間割を揃えているとき、手に取っていたこのアルバムは、保育園の卒園アルバム。僕はその時キッチンで夕飯の片付けをしていたのだが、カウンター越しに息子がアルバムを取り出しているのが見えた。息子のアルバムは、教科書をしまっている棚に一緒に置いてあるので、たまたま目について手に取ったのだと思う。そして、アルバムを開いて、静かに眺めていた。ちょっと珍しいシーンだったので、僕は洗い物の手を止め、息子から少し距離を置いたところに座って、アルバムを眺めている息子の様子を見ていた。しばらくアルバムに目を落としていた息子だったが、僕に気づいて顔を上げ、アルバムを閉じた。「いいよね、アルバムって。パパも時々眺める事があるよ」と声をかける。息子はニコリとして、アルバムの中身についての感想ではなく、自作の表紙について説明をしてくれた(前に聞いた事がある)。
懐かしさなんてものは、まだ感じないんだろうし、たまたま手に取ってただけなんだろうと思うけど、じーっとアルバムを眺めている息子の様子は、何か僕の心に作用するものがあった。
僕も昔のアルバムを、ちょっと引っ張り出したくなったな。
by masa-stones
| 2017-10-20 22:41
| 由縁
|
Comments(0)